2024年10月23日 経済学部
2024年10月1日火曜日に、2001年に経済学部経営学科を卒業された大西威一郎氏(本学客員教授・株式会社クフウシヤ代表取締役)に「明学での学生生活と、卒業後のキャリアについて」という内容でご講演いただきました。受講生によるご講演内容の紹介と感想は、以下の通りです。
〈内容〉
クフウシヤでは、自律移動型ロボットの開発、協働ロボットシステムインテグレーションを中心に事業を展開しています。ロボットの定義とは、センサーがあるもの、考えてコントロールするもの、動くものとされており、その開発にはソフト・電気・メカの3つの要素技術が必要となります。クフウシヤでは、都内のキラキラしたベンチャーと競合しないように、ソフトウェア開発の技術を強みとして電気制御回路開発、マイコン開発、メカ設計など様々なロボットビジネスに取り組んでいます。また、大企業が参入しそうな市場向けロボットは作らないように、市場を細分化しニッチなニーズに応えようと挑戦しています。「人生も仕事も思い通りにいかないのが当たり前」。この考えをもとに、世の中に存在しないようなロボットの開発を目指しています。これまで、四脚ロボット、階段昇降ロボット、ドライ清掃ロボットなどの開発に加え、お客様からの要望に応えた特注ロボットの受託開発も行ってきました。最近では、「AIスーツケース」の受託開発を進めています。目が見えない方がこのスーツケースを持てば、盲導犬の代わりとなり誘導してくれることが期待できます。
〈感想〉
ロボットの技術が想像していたより進んでおり、特にAtlasというロボットの動きの滑らかさに衝撃を受けました。盲導犬の代わりとなるAIスーツケースは開発中ということでしたが、完成後日常生活でも使えるようになれば、目が不自由な方の選択肢が大きく広がるように感じました。また、私はこれまで、強い意思を持たず流れのままに進路を決めてきたので、次々と新しい分野に挑戦していく大西さんの生き方に深く感銘を受けました。そして、大西さんがロボットの分野に進んだきっかけを聞いて些細なことでも将来に繋がることがあると気づきました。就活を本格的に始める時期となった今、大西さんの「様々な経験を通して肩の力を抜いて良い加減で頑張れるようになった」という言葉が強く印象に残りました。私は未だ、自分がやりたいことが見つからずにいますが、失敗しても大丈夫、いつかやりたいことに出会えるという心持ちで過ごしていきたいと思いました。